2018年01月30日

そっちを見学する

お笑い芸人の人って、最近は、色々なことをやるじゃないですか。
やれ、小説家だったり、映画監督だったり、脚本家だったり、役者だったり。音楽まで。
それで、多彩だー。すごいー。才能豊かー。ってね。
なっています。

あ。月曜の小野寺さんです。

そう。多彩なんです。
でも、落ち着いて考えると、当たり前なんじゃないかと思うわけです。
お笑いをやるなら、当然、ネタを書きます。
普段の生活をしながら、面白いことはないかなぁと、探しています。
ネタ帳に面白いことがあればメモを残しておきます。
笑いは、簡単じゃないですから、ちゃんとフリをつくってオトシを創る。
当然、自然と、構成力や物語の想像力などが身につくわけです。
ネタ作り的な部分で、世の中のあらゆることに対する第三者的視点を持っているわけです。

世の中の人たちが、ケシカラン!と思っている政治家の不正の記者会見なんかでもですね。
これ、真似したら、面白いんじゃないか?みたいな視点で観ているわけです。
で、なんだったら、ちょっとやってみるか・・・と、演じてみるわけです。
ケシカラン!とかの視点じゃないわけですよ、すでに。
いや、ケシカランの視点もあるかもしれないですけれど、同時に、俯瞰で物を観ている。
そういう創造的頭脳を日ごろから鍛えているのが芸人さんだと思います、はい。
ネタを創らない人だとしても、ネタの面白さを理解しないと出来ないですから。
世の傍観者として、存在しているわけです。

もちろん、万能なわけでも、何をやってもすごいというわけでもなくて。
そんな中で、突出してくる人がいる。
或いは、とっても近い作業を見つけ出すのだと思うのですよ。
自分のスタイルの笑いが、ああ、これ、このまま変換すれば、泣きの小説書けるよ・・・とか。
自分のスタイルの笑いが、ああ、この空気感は、演出次第で、映画にだってなるよ・・・とか。
実は、それほど、やってることは変わらないんだよ。なんて、良くインタビューで言っていて。
それは、なんだか、凄い解るなぁと思うわけです。

デビッドさんも、多才と言われる人なんですけれども。
時々、驚くのが、若手のお笑い芸人とかも知っている時があるんですね。
ちゃんと、チェックしている。
まぁ、録画してまで徹底的にチェックしているとかではないと思うんですけれども。
面白そうだという情報があれば、確認ぐらいはしている。
笑いは、センスだなんて言う人がいますけれども、知識でもあります。
笑いのセンスは、鍛えられる。そして、笑いはそのまま頭の良さだと思います。
少なくても、自分が面白いと思う事と、世間が面白いと思う事の距離感とかは見えるようになる。
舞台で、コメディをやってる以上、そういう意味では、今、面白いと言われていることには敏感なわけです。
だから、劇団員でも、笑いをちゃんとチェックしている役者もいるわけです。
流行のネタなんかは、大体、皆知っているし、面白かったら、人に伝えたりもします。

まぁ、その・・・。
笑いは苦手なんで・・・とか、通用しない劇団なんですね。
何、言ってるの?お前?って話なので。
時々、デビッドさんの台本で、シチュエーションだけで笑えるようなのを書いてくるんですけど。
気付かないと、笑いでも何でもないシーンとして、通り過ぎることがあるんですね。
前に、天使の役で、女神さまに命令されるシーンがあったんですけれども。
女神さまが、ずっと、意味のないことを喋り続けるわけです。
で、天使が、最後に、「はい。」と答えるわけですけれども。
文字だけで読むと、女神さまの意味のない言葉が、笑いに見えるわけです。
でも、実は、意味のないことに「はい」と答えるシチュエーションそのもののおかしさなんですね。構造は。
そういうのって、気付かないと、気付かないまま本番に向かっていってしまったりするわけです。
そこは、意外に冷たいというか、教えてあげない場合もあります。
なぜなら、そこの笑いに気付かないという事は、説明して演じても、さして面白くならないからです。
すごく、感覚的に理解しないと、成立しないものなので。

でもですね。
やっぱりですね。
デビッドさんだけが、笑ってるときあるんですね。稽古場で。
それは、まぁ、書いてきた台本と、芝居が違いすぎたり、そっちいっちゃうのかよ!の笑いもあるんですけど。
そうじゃなくて、台本の中に仕掛けてある、微妙な違和感のネタだったりする時もあるわけです。
そこは、たぶん、デビッドさんの頭の中にある空気で演じたら、爆笑シーンなんですけれども。
残念ながら、何が面白いんだ?これは?と理解できないこともたっくさんあります。
もちろん、理解できることもたくさんあるんですけれども・・・。
自分が演じるなら、コンニャロってなるんですけれどもね。
少なくても、自分のもらった役で、面白い所があれば、全部理解できるぐらいになりたいです。

さて。
そんな小野寺さん。
今、デビッドさんの稽古を見学していて。
まぁ、班が違うので、飽きてしまったり、自分の稽古でスタミナ使いすぎて疲労したりするんですけどね。
ちょっと、面白いので、デビッドさんの見学をいつもよりしている時があります。
人間の滑稽なところとか、人間のちっちゃなところとか、面白がっているんですけども。
一人だけ爆笑していたりする時もあって。
これが、意外に勉強になるのです。
芝居の結果に対するリアクションが多いのですけれども。
それだけじゃなくて、自分が仕掛けた小さな違和感が成立してなくて笑ってる時もあって。
そういうのは、全部、自分に照らすことが出来るので、意外に勉強になるわけです。
まぁ、役者を観ている時間帯もあるんですけれども。もちろん。
いつも以上に、そういう部分も見学できる。

まぁ、困ったことに。
ぜんぜん、笑いじゃないところでも、笑ってるので、わかりづらいんですけれども。
posted by 前方公演墳 at 04:18| 東京 ☀| Comment(0) | 小野寺隆一の前墳本当にあった事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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